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ぬぬパナ・リレー日記

ぬぬぬパナパナの活動に携るみんなの日記です。主には「うちくい展」の出展作家が日記をリレーしていきます。制作に係わるコト、日々の雑記も含めた、各地からの便りです。
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2009年12月31日 (木)

2009 ワタクシ的映画ベスト10 その2

平山ふさえ

(昨日からの続き・・)

やはり、ただ泣いた、とか、感動した、とかではなくて、自分のどこか深い部分(琴線のようなもの)にひっかからないと、心の奥底まで響いてこないのだと思う。具体的に "どこ" というのは、それぞれの映画によって違うのだと思うけど・・。

例えば「MILK」。70年代、アメリカで初めてゲイであることを公表して、マイノリティーの人々のために闘った政治家ハーヴェイ・ミルクの半生を描いた作品だが、実は、何をかくそう私はゲイの映画が大好き。古くは「真夜中のカウボーイ」「蜘蛛女のキス」そして「ブロークバックマウンテン」等々・・。行き場のない、切なく狂おしい恋愛にたまらなく魅かれるのだ。この映画は恋愛がテーマの映画ではないが、やはりショーン・ペン演じるミルクも、そんやりきれなさを抱えている。でもだからこそ、有色人種や障害者などゲイだけではない社会的マイノリティー全ての人々にも共感を呼び、彼の運動が時代の大きなうねりになったのではないだろうか。

また「僕らの未来への逆回転」は、一見するとドタバタB級コメディーだが、なんのなんの、実は全編、映画への限りない愛にあふれている。特にダンボールや木などで作った手作りのアナログ感覚のセットには泣ける。映画大好きの私には、この手の "映画への愛" を感じる映画にはめっぽう弱い。

同じく映画への限りない愛を感じるのは、80年代彗星のように現れたジム・ジャームッシュの最新作「リミッツ・オブ・コントロール」。これは「僕らの未来への・・」とは全く正反対のスタイリッシュな映像だが、1カット1カットが、構図や色、音、俳優の表情などすごく計算されていて、リズミカルな緊張感がある。まさに映画でしかできない表現だ。

そして「チェ39歳の手紙」の素晴らしさは、何といっても、主演のベニチオ・デル・トロの魅力に尽きる。うちの夫はゲバラの崇拝者なので、あれは本当のゲバラではない!と言うが、彼は彼独自のゲバラを作り上げている。英雄のゲバラではなく、苦悩するゲバラの姿は痛々しく、観ているのがつらいほど。徐々に映画の中に引き込まれ、いつの間にか、すっかり絡めとられてしまった感じ。

・・などなど、切りがないのでもうこの辺でやめておく。(映画の話になると止まらないのだ。スミマセン!)でもやはりこうして、もう一度自分の心の内を振り返ってみると、自分の琴線のどこに触れたのか、おぼろげながらわかってくる。そして新しい自分を発見することもある。これはなかなか面白い。そうそう、一昨年の栄えあるベスト1は、なんと日活ロマンポルノだったりしたのだから。

だから映画はやめられない。

それでは、みなさん、よいお年を〜。

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首里にある首里劇場。昔は芝居小屋だったので、花道、オペラ座風バルコニーもあり、一見の価値あり。今は成人映画専門なので、なかなか敷居が高い。

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成人映画って安い。3本立てで900円!