2010年2月23日 (火)
ちいさな家

まだ、現在の家に住む前の話。
私が縁あって西表島に来て、初めて住む事になった一見オキナワ風の、でもよく見るともともとはお米の倉庫だったものを家に改良したような、隙間だらけのちいさな古い家。
その家は、西表の中でも古い集落にあって、屋敷の周りには樹齢何百年であろうと思われる福木の大木や、ヤラブ、桑の木などに囲まれ、昔ながらのゆったりとした時の流れを感じさせる風情があった。
夜は、虫やカエル、フクロウやコウモリの声が大合唱し、人の気よりも虫や動植物がここでは強い事を肌で感じた。(後に、この大自然にひけをとらない位、島人達も皆強く、個性的な方達ばかりなのを知る事になるが、、、、、。)
ある時、知人に頼んで即席カマドを作ってもらい、暇をみては庭の福木の枝や葉をいただいて、自分の布やTシャツを染めたりして楽しんでいた。
日中は人気のない静かな森のような庭で、薪を燃やして染色をしていると、植物のクツクツ煮える薬草のような匂いや、薪の燃える煙の匂い、こうこうと燃える炎をじっと見つめていると、どこかおとぎ話の世界へとタイムスリップしたような気にさへなったものである。