2010年3月 2日 (火)
紅露工房合宿 ~興奮さめやらず~

ピヌムトゥ工房という名前をつけつつ、師匠も指導者もいない素人集団の我々は、紅露工房にお願いして染織の基礎を体験してきました。今回の研修の主な目的は、ヤエヤマアオキを染料とした染色体験、糸芭蕉と苧麻から糸を紡ぐ体験の2つ。しかし、1週間の研修はそれらの技術的な学びにとどまらず、毎日の一つ一つの出来事がとてもとても奥深くメンバーの心のうちまで浸透していくような体験でした。
同じ釜の飯を食い1週間をともに過ごしたメンバーは、うちくい展の出展作家としては登録していない佐々木亮輔も含めて4名。佐々木君は我が工房の染め担当大臣で、うちくい展の作品には彼の染めた糸で織った帯も出品できそうです。この笑いのたえない愉快な仲間達、朝から夕方まで紅露工房で研修した後、宿舎に帰って昼間の興奮も冷めやらぬまま、夜更けまでミーティング(飲み会ぢゃなくて!)で熱く語り合う同志です。

今回の研修では波照間産のヤエヤマアオキ(波照間方言ではブガキ)を染色の材料として用いました。昔は、ムシャーマのミルク様の衣装をこのブガキで黄橙色に染め上げていたそうで、島では昔からの染料の一つ。染めあがった色は、石垣昭子さんも興奮するぐらいの強烈なパワーとバリエーションでした。こんな陳腐な言葉や表現でしか書けないのが悔しいぐらいの圧倒的なパワー。このブガキ、今後、試行錯誤を重ねながら波照間色の一つとして中心的役割を果たすことになるでしょう。同時に、昭子&金星夫妻からは染料植物を守り育て自然を壊さないような利用の仕方が必要であることも学びました。何年もかけて蓄積されたブガキの持つ力を謙虚に慈しみながら大切に守ることを心に誓いました。

こうやって書きながら、言葉であの1週間を表現することに嫌気がさしてきています。これじゃ、ちっとも伝わらない気がする。だからこそ、手仕事で表現するのだというところに落ち着いたところで、また明日。