2010年3月 3日 (水)
紅露工房合宿 ~この島だからこそ~

西表島と波照間島は互いにすぐそこにあるように感じるほど距離的には近いお隣さん。それなのに、こんなにも違う自然や環境。山、川、マングローブ、干潟、滝、多様な生態系など、どれも波照間にはない。土壌、降水量、湿度、水や海水の性質、虫の声、動植物の種類、匂い、光と影。滞在する間に五感で感じ取った西表島は、どれも紅露工房で創られる布と切り離せない存在であるように感じた。文化や方言なども含めて、似ているようで違う西表と波照間。

糸芭蕉や苧麻から糸をつむぐときにも感じた。石垣昭子さんの話を聞きながら、西表ではこうであるが、波照間でやるならどうすべきか?頭の中で、互いの自然環境の違いを認識した上で、波照間での可能性を探る。そういう風に考えられるベースとしての場所があることはとても幸せなことだな。

皆、仕事を休んで合宿に参加し、いつもは仕事の後にしかできない染織にまる1週間どっぷり浸かった。その時間の幸せなこと!子供みたいに目をキラキラ輝かせた我々の前で、やっぱりワクワクした表情で熱く染織について語る昭子&金星夫妻。「仕事は楽しくやらなくっちゃ!」という言葉の通り、昭子さんの大らかで好奇心に溢れる様子は、我々に目指すべき方向性を示唆してくれたように思う。