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ぬぬパナ・リレー日記

ぬぬぬパナパナの活動に携るみんなの日記です。主には「うちくい展」の出展作家が日記をリレーしていきます。制作に係わるコト、日々の雑記も含めた、各地からの便りです。
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2010年11月10日 (水)

オランダの作家MarianBijlengaさん

近岡恵子

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先月オランダ、ベルギーに行ってきました。前回(2010年1月27日)の日記で少し触れたアムステルダム在住ファイバーアーティストのマリアン・バイレンガさんのアトリエにもお邪魔出来、充実の時間が過ごせました。

アーティストが多い裏通りの落ち着いた地区にあり、向かいの棟にはギャラリースペースやカフェも。建物の中を入ると共同スペースに大きいオブジェが置かれていたり、長い廊下は学校を思い出すくらい。アトリエの中もとってもステキで、本や雑誌で見るような空間。

今は次回の展覧会に向けお忙しい中、制作中やこれまでの作品の説明、馬の毛や植物の繊維などの使ってる素材、作業行程、日本での話などもしてくださいました。想像の通りの知的でステキな女性でした。また、ひらがなや江戸古典柄から発想した作品などあり、日本に親しみを感じてくれている事も嬉しかったです。

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その日は、南アフリカに多いスズキのような魚、キャピテンなどの鱗をグレーや赤に色つけし、オブラートのように洗ったら溶けてなくなる紙の上に敷き、鱗の固い部分はぬらして柔らかくするなど手をかけ、一つ一つミシンで縫って行く作業をしていました。

洗ったあと、細糸で繋がった鱗達はぶら下がりオブジェとなったとき、不規則なのかと思われたつながりが、螺旋であったり直線であったりと美しく配列され、壁との間に出来た柔らかい影が空気の流れでかすかに揺れ、影も作品にとって重要なひとつに。作業台には、器に入ったさまざまな素材が並べられ、もともとの生ある形から離れ、新たに生まれ変わる素材たち。一つとして同じ形のないことのおもしろさ。

バイレンガさんだから作り出せる、美しい作品たち。

丁寧な作業に魅せられ、アトリエの大きい窓から入る光と秋の紅葉の景色も重なって、旅の思い出に残る一日になりました。

MarianBijlengaさんのHP
http://www.marianbijlenga.com/