2011年5月 3日 (火)
平成22年度のすくもの仕上がり
今ここにすくもをお届けすることができ、とても喜んでおります。この藍が育った様子や仕上がりを率直にお伝えできればと思います。
百姓にとって天気(自然)というのは、抗えないもの。そんな印象が強く刻まれる年でした。お葉書でも触れましたが、葉藍収量が2割近く落ち込むという不作に見舞われました。
おおよそ夏の猛暑を思い出されると思いますが、実はそれ以上に初春の大雨と寒さ、これが決定的でした。例年この時期(2〜4月)にはなたね梅雨などあり、春がやってくるにつれ、徐々に雨量が増えていくのですが、2月頃より一回の雨量が多く、土が乾く暇がありませんでした。一番大事な土作りの時期の大雨は、最後の収穫まで響きました。
そして寒さ、4月近くなっても雪が舞うなど、藍に限らず多くの野菜や果樹が、被害を受けました。気温↑地温↑土の活性↑成長↑こんな感じでしょうか。遅々として成長せず、暖かくなるのを祈る日々でした。5月にはゲリラ雷雨により河川が氾濫し、移植間もない苗や土そのものが流されるということもありました。そして夏の猛暑、虫の食害、とても過酷な環境を潜り抜けた、まさにタフな葉藍といえるのでしょう。
元詰め量(袋詰めした時)は1俵が60kgでした。今回天然水をくわえた事により、醗酵がより良く進んだことが影響しているようです。確かに量的な数字をみれば不作と言わざるを得ませんが、仕上ったすくもからすると、今までで一番アクの少ない、癖の無い良質なものになったと思います。
また藍分濃度(葉っぱの濃さ)は20、21年度に較べると、収穫時の実感としてはやや薄いと感じておりましたが、すくもの手板からするとほとんど優劣はつけがたいように感じます。ぜひ感想をお寄せ下さいますよう、宜しくお願い致します。