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ぬぬパナ・リレー日記

ぬぬぬパナパナの活動に携るみんなの日記です。主には「うちくい展」の出展作家が日記をリレーしていきます。制作に係わるコト、日々の雑記も含めた、各地からの便りです。
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2017年5月14日 (日)

藍玉(2)

村井弘昌

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しかしそれだけではないような気がするのです。一つには搗くことや練ることで、葉脈などの繊維質を擦り潰すことが大事だったのではないか?先にも書きましたが、繊維質を分解するのには長い時間がかかります。これを人為的に細かくすることをしたのではないだろうか?と考えます。搗く時には海砂を、藍7〜8割に対して砂2〜3割で混入しました。腐り防止の意味もあるようですが、研磨剤としての役割を果たしていたのかもしれません。またもう一方で搗き固めることによって、微生物の醗酵の質をコントロールし、藍建てに都合の良い環境を作ろうとしたのではないか?私が考える以上に恐らくは高度な熟成技術を経験的に体得していたのではと推測します。

余談ですが、藍砂を混入し始めたのは1625年頃(江戸初期)で、1675年にはすでに訴訟が起こされています。そもそも藍分のない砂を入れるのは、目方を増やすための悪徳な商法だと言われています。この藍砂混入禁止が出されたのが1887年(明治20年)で260年以上も続いてきたことになります。いたずらに目方を増やすためだけに、砂を入れたとは思いたくないのですが...。

今は定植作業(苗の移し替え)の真っ最中です。狭くなった苗床から大きな畑へ引っ越しです。元気に育ってくれますように。そしてまもなく暑い夏がやってきます。一週間お付き合いくださりありがとうございました。