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うちくい展とは

「うちくい」とは沖縄の言葉で、日本語に翻訳すると「フロシキ」ですが、沖縄での語感はただ単にモノを包む布というより、もっと深い意味があります。

かつて八重山地方では、花嫁は嫁ぐ日のウェディングベールとして、深い藍地に白く九つと八つの絣を染め抜いた「ヒジリウチクイ(フズリウッパイ)」を織り、それは一生涯、祭りの日や特別な日のかぶりものとして大切に使われました。人頭税としての貢納布を織る日々に追われた女達にとって、家族のために、自分のために布を織るという行為がどれだけ大変な事であったか。素材と時間をやりくりして一心に織られた布は「祈りの布」と言えましょう。

◎はじまり

夫の石垣島への移住に伴い、八重山の染織に触れ、その自然の恵みと共にある布づくり(はっきり言って農作業なのである)を知った時、そして西表島の石垣昭子さんに前述の「ヒジリウチクイ」のお話をうかがった時から、「うちくい展」は始動し始めました。

かぶりものである「うちくい」、大切なものを包む「うちくい」。
そんな「うちくい」を現代に生きる作家が、それぞれの解釈、素材と作風で表現してみよう、と取り組んだのです。

展示会は私一人の手に余る大規模なものとなり、各地で趣旨に賛同してくださった多くの方々のご協力のもとに開催されました。(who’s whoをご参照ください)

◎これから・・・

沖縄・八重山からスタートした「うちくい展」ですが、「素材を追求」したより良いモノづくりを目指す日本各地の作家が仲間として増えつつあります。また、展示会のテーマも「うちくい」だけにとどまらず、色々な展開をします。
「うちくい展」という大ブロシキで、様々な素材と日々格闘する作家達の作品と想いを包み込み、これからも日本各地へ出かけます。

いつか、どこかで、お目にかかりましょう!

小田令子



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