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相澤久美

あいざわ・くみ


http://www.lifeandshelter.org/

 

建築家。1997年より「ライフアンドシェルター社」を松野勉と共同主宰。同時に都市の雑誌『A』の編集に携わる。
建築設計を軸に、プロダクトデザイン、各種企画・コーディネーション、編集、出版など興味を持てば挑戦。2002年より自宅兼事務所の1階、オープンスペース「foo』にて、不定期にイベント、展覧会などを開催している。
「うちくい展」をきっかけに、西表島を舞台にしたドキュメンタリー映画の製作に乗り出す。2008年春に完成予定。
他、LLPファクトリープロジェクト組合員、サイレントヴォイスLLP組合員、京都造形大学非常勤講師。

ぬぬぬパナパナと私

2003年の10月、二日酔いで不機嫌そうな関西弁のおばはんが「foo」に来た。東京で展覧会場を探しているという。我が家の1階は、気に入った作家や作品を見つけると不定期に展覧会を行なう、ゆるいオープンスペース。こんな、ゆるく雑然とした会場を気に入った酔っぱらいの関西人が「うちくい展」の主催者、小田令子さん、通称「ちゅうちゃん」だった。出会いの後、話はトントン拍子に進み、12月には八重山へ作家巡りの強行ツアーを行ない、翌年の6月に我が家で「うちくい展」が開催された。その後「ぬぬぬパナパナ」として活動は継続し、展開されることとなる。

私個人は2005年の「うちくい展」への協力などを細々と続けるうちに、西表島で受けた強烈なインパクトを映像化することにのめり込んでいった。その後紆余曲折の末、2008年春、ドキュメンタリー映像詩「島の色―静かな声」(監督:茂木綾子)が完成する予定。(http://www.silentvoice.jp)同年秋には公開されることになる。私はプロダクションまで立ち上げて、プロデューサーという立場・・・。ちゅうちゃんを介した、八重山地方の「布の端々(ぬぬぬパナパナ)」との出会いは、何と私の人生に大きな影響を与えたことか。

私は建築家だ。なのに、気がつけば映画のプロデューサーなどをしている。布とスケールは違うが、同じものづくりである建築へ向かう姿勢にもずいぶん影響を受けた。ちゅうちゃんが莫大な時間と労力と精神力を注ぎ込んで伝えようとする、八重山に息づくものづくりの原点。圧倒的に美しく、霊気を纏ったような布の存在感。忘れてはいけない大切な時間。自分の身の回りのあたりまえを見つめ直し、心を鎮めることのできるこの活動を、これからも継続して欲しい。
八重山発のこの活動は、日本の染織文化の継承と発展に寄与するに違いない。

ファクトリープロジェクト http://www.factoryproject.jp/
サイレントヴォイス http://www.silentvoice.jp

 
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