![]() |
平山ふさえひらやま・ふさえ |
東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。
三越パッケージデザイン部を経て、1993年芭蕉布に魅せられ、沖縄の喜如嘉芭蕉布会館伝承生となる。平良敏子氏に師事。2004年独立し、自宅で制作を始める。現在「工房風苧」主宰。
芭蕉布づくりは、畑で芭蕉の栽培をするところから始まる。苧(うー)と呼ばれる繊維を剥ぎ、木灰で炊き、竹ばさみでしごき、裂いて結び、撚りを掛け、絣を結び、染め・・・と、織りに至るまでにいくつもの工程を経て、ようやく一枚の布が生まれる。よく「手間がかかって大変でしょう?」と聞かれるが、だからこそ楽しいと私は思う。なぜなら一つひとつの工程をこなしていくことにより、少しずつ布としてのかたちが見えてきて、とてもゆっくりではあるが、その一歩一歩が心躍る瞬間であるからだ。そして最初から最後まで、光や水などすべて自然の恵みと、自分の手から生み出されたものであるという達成感は、何事にも代え難い。
何をつくるのか、どんなデザインにするのか・・・ということより、日々仕事をしていく上で一番大切なことは、この気が遠くなるほどのいくつもの作業への慈しみと、遥か昔から変わらぬやり方で布をつくり続けている先人たちへの、尊敬と感謝の念である。この二つの気持を忘れずに、これからも布を織り続けていきたいと思う。
出展するのは今回(第3回)が初めてなので、不安半分、楽しみ半分というのが正直なところです。「オトコゴノミ」というテーマはかなり難題ですが、こんな着物、帯をつけて、「いいオトコ」「いいオンナ」になって欲しいという思いを込めてつくりました。さてその結果はいかに・・・?
沖縄をはじめ、織りをしている多くの仲間に出会うことも楽しみにしています。